横須賀市医師会学術シンポジウム!
- 2014年12月16日
- 勉強会・講演・セミナー
冬将軍が町を占拠していますね。寒い寒い。
中島院長はこんな寒さの中も熱い日常を送られております。
先週土曜日、横須賀市医師会の「スポーツと医療」という「待ってました!出番です!!」というシンポジウムにて、「糖尿病と人生とスポーツ」について講演をしてこられました。
内容は中島先生が藤沢市民病院時代から取り組んできた、糖尿病治療のための運動の効果と実際。
患者さんがついてこれているか確認もせず、ニコニコ笑顔で先頭を行くDr.中島
今より、フサフサ髪がある中島先生が、真剣に負荷試験を行っている写真。
20代の研修医より50代のころの自分のインスリン感受性の良さをひけらかすスライド。
自慢の肉体美と糖負荷試験の結果…
実はこれは、スライドを作りながら、聴衆の先生方にドン引きされたらどうしようかと心配しながら作ったのですが…
糖尿病治療に食事療法と並び、運動療法のエビデンスも蓄積されてきた昨今、運動が良いことは分かっていても日常生活の改善は実際の診療では二の次で、薬の選択に労を費やす先生が多いのかな?と何となく感じる私です。
ちょっと型破りでも、患者さんの人生を考え、その中で取り入れやすい生活改善の一つとして運動療法を行うきっかけづくりを提供している中島先生。
「運動が好きだから」という単純な言葉の傍らには、患者さんのよりよい人生のためにという、医師になって以来の信念が寄り添っているのかな?
その結果が、この「黒光りする筋肉」なのではないか。
そう思う用務員です。
「糖尿病の基本的治療は、「食事療法」「運動療法」である。しかし、人間にとって食欲は本能であり又、科学の発展により自動化され便利になった現実社会で体を動かすことはなかなか困難なことである。体に悪いことはわかっちゃいるけどやめられないのが現実である。糖尿病を含む生活習慣病は増加し続けている。すなわち、どこまで頑張るかは本人の人生感が大きく関わり、当院のアンケート調査でも糖尿病の血糖コントロールはほどほどでも、ほどほどに楽しく(うまいものを食べ、便利さを利用し)生きたいという人が70%であったが、逆に血糖悪くて、目が見えなくなったり、透析になる可能性があろうが、食べたいものを制限したくない人や、失明しないためならどんな制限も頑張るという人も30%おり、人生感はさまざまであることがわかった。すなわち、人それぞれの人生感に合わせた医療を考えることが大切であると思われた。
運動(スポーツ)に関しても、運動は生活習慣病に良いというエビデンスはたくさんあるが、実際に患者さんが実行することは食事同様、人それぞれの人生感があり、困難な場合が多い。しかしそんな中で、医療側は運動をしてもらうための精神的な動機付けや、環境づくりが大切と思われる。
運動は糖尿病にとって、インスリン感受性の増大という大きな効果があり、多くのエビデンスが見つかりつつあるが、基本的には筋肉量を増大するための筋力トレーニングと有酸素運動の併用が効率が良いことがわかってきている。
実際の運動頻度は、隔日以上、持続時間は本人にとって少し負荷がかかる強度(50%VO2max程度)で、食後1〜2時間に20〜60分で良いとされている。」
「司会の上町病院院長 沼田先生と循環器科部長岩澤先生と意気投合し、
今度上町病院と運動療法を一緒にやることになりました」By 中島
上町病院では何かあった時のために救急車を従えて、うみかぜ公園まで(走水まで?)運動療法のためのウォーキングをやっているそうです。
「すごい」
それに便乗するの??
台風並みの低気圧。
目の前がホワイトアウトしそうです。ね。
皆様、寒さに負けず、健康で忙しい師走を過ごしましょう!
用務員