中島先生 思いを熱く語る
- 2014年1月23日
- 勉強会・講演・セミナー
去る6月19日、岩崎学園にて糖尿病勉強会がありました。
この度は中島内科が当番(?)で、当院での取り組みをいろいろ紹介し、最後に中島先生が最近燃えている「機能性低血糖」についてを発表しました。
⒈ 「レストランスタイルの試食会の試み」 管理栄養士 浜本幸江
昨年より「キッチン中島」の愛称で毎週水曜日に実施していますランチ試食会の取組みを紹介しました。(これについては、昨日別の学会で発表していますので、後日ブログに詳細を載せたいと思います。)
⒉ 「当院IMT計測の報告」 臨床検査技師 北村弥生
昨年から臨床検査技師がスタッフに加わり、頸動脈エコーを実施しています。糖尿病の合併症である心筋梗塞・脳梗塞を起こす動脈硬化がどれだけ進んでいるかを早期発見するためです。
⒊ 「機能性低血糖」 院長 中島 茂
糖尿病の臨床では、専ら血糖の「高い人」に対して、合併症をおこさせないために食事・運動習慣の改善を支援する。それでもだめなら薬剤を投与して、適正な血糖のコントロールを目指す。というのが日常です。
ところが、最近血糖の「低すぎる人」がそれと知らず、日常生活が普通におくれなくなるほど体調がわるく、うつ症状を呈している人がいるらしい。そして、精神科で向精神薬を投与されるが一向に良くならない。→ 精神科との連携で当院受診・検査 → 低血糖が判明。というケースが増えています。
このケースについては、インスリンが過剰に分泌している場合がほとんどで、同時にホルター心電図にて自律神経の動きも検査しています。健康な人なら日中は交感神経優位で活発に活動し、就寝中は副交感神経優位で体を休めているはずが、機能性低血糖で病んでいる彼らは一日中薬の作用(?)で神経活動が抑えられているようだ。
こんな最近の特殊なケース(機能性低血糖)で日々苦しんでいる人を何とかしたい。
出来れば、薬ではなく食事・運動でどうにかならないか。という最近メラメラ燃えている思いを熱く語ったのでした。
メラメラ燃えながら、ご本人、最後のお遍路の旅へと出発したのでした…。
火傷しそうで近づけない:ブログ担当 鈴木