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神奈川糖尿病カンファレンス中島内科クリニック|横須賀市横須賀中央駅

神奈川糖尿病カンファレンス


先日糖尿病の勉強会があり、中島内科の看護師チームが当院の合併症予防の取組みについて発表しました。
糖尿病性網膜症について:武藤郁子 看護師
糖尿病性腎症について:舟岡実華 看護師
その他、診療所間のスタッフとの交流会について:豊田正美 看護師 (以前のブログ参照)
一部を抜粋してここに掲載してみようと思います。
網膜症について
糖尿病網膜症は進行するまで症状が無いことがほとんどで、知らない間に進行し、最悪の場合、出血、失明といった、本人が受け入れがたい結果に至ることもあります。
網膜症の予防には血糖、血圧のコントロールが重要ですが、網膜症の病期によっては急激な血糖コントロールが網膜症を悪化させることも知られています。
当院では、動脈硬化の検査(頸動脈エコー)や糖尿病性腎症(血液検査)に対する検査は行えますが、網膜症がどれだけ進んでいるかは、眼科での眼底検査を受けない限りわかりません。眼科を受診していただかない限り網膜症が進行しているかどうかは分からないのです。
そこでまず、網膜症予防のための取組み第一段階として、当院に受診している患者様に眼科を受診しているかどうかを確認し、定期的な受診をしていない人には、眼科受診を呼び掛けると共に、糖尿病眼手帳を持っていない人には配布することにしました。

糖尿病眼手帳は眼科医が診断した網膜症の状態を、糖尿病を管理する医師が確認出来るように作られています。
「本来は」当院の糖尿病の患者様全員がこれを持って眼科受診を定期的に行ってくださることが理想です。が…
実際は


手帳を持っていない人も多く、定期受診をしていない人が34%存在する事が分かりました。
眼科受診の啓発活動は、看護師が採血の際に一人一人に声をかけることを中心に行いましたが、その後の調査では

受診していなかった患者様のうち8%(80名)の方はすぐに眼科を受診し、糖尿病眼手帳を見せてくださいました。
『この取組みを経て、患者様自身が眼科受診の重要性を理解し、主体的な定期受診が出来るよう、また手帳を活用し眼科との連携をする事で一人でも多くの患者様の網膜症の予防、病期の進展防止に努められるよう、関わっていきたいとおもいます。武藤郁子』
糖尿病性腎症について
糖尿病性腎症も自覚症状が無いままに進行し、最終的には透析療法が必要になる合併症です。糖尿病性腎症は早期に発見し、きちんとした管理をすることで早期の腎症は回復するともいわれています。
当院では定期的に血液検査を行い腎臓の状態を確認しています。
腎機能がかなり落ちてきている人(腎症3期以降の人)には、医師からも注意喚起があり、栄養相談でも塩分のチェックを繰り返し行って生活改善を促しますが、前期腎症の人には積極的な声掛けを行ってきませんでした。
糖尿病性腎症は2014年に病期分類の改定があり、尿に漏出するアルブミンの測定も順番に初めていますので、早い段階で患者さんに慢性腎臓病の状態を診断し、お知らせするようにしています。

こちらも採血時に看護師の方から、慢性腎臓病のパンフレットをお配りし、啓発活動を始めたところです。
『一人でも多くの患者さんが、慢性腎臓病を進行させることなく過ごせるように早期からの介入で関わっていきたいです。 舟岡実華 』
上記いずれの合併症も、きちんとした血糖コントロールが合併症の進行を遅らせることには不可欠ですが、主役は患者さん本人であり、本人にきちんと理解してもらうことが何にもまして大切です。
この度、それを再確認し気持ちを新たにスタッフ一丸となって取り組んでいこうと思っています。皆さんよろしくお願いいたします。